ギャンブル依存症患者が綴るノンフィクション。

自戒の念を込めつつ、15年間に渡る「ギャンブル依存症」の悲惨な経験を赤裸々に綴ります。こんなダメ人間にはならないで下さい。毎日更新しています。

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依存性の形成06

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少し月日は飛び、大学2年生。

 

無事、進級しました。


単位も取れました 。
36/46でした。


地頭が悪いのと、教養がないのもあり、講義はついていくのがやっとでした。
でも、そんなことはどうでもよく…


この頃から、
毎月の金が回らなくなってきました。


アルバイト代の5万円と、
親からの小遣い3万円。


毎月約8万円の金が、
不足するようになってきました。


前述のように、実家暮らしの私は毎月の小遣いを3万円貰っていました。


実家暮らしなのに3万円…


最初に母親から小遣い額の話を聞いたとき、「ええ、そんなにくれるの!?いいよ、バイトするから…」と、私はやんわり断りました。


ところが、母親は「いいのよ、だって田中君(仮)も同じくらいらしいから」
と、小学校の同級生の名前を挙げてそう言うのです。


感覚的とも言える判断に、うーんいいのかなぁ、と頭を悩ませながらも、「まあ、余ったら貯金すればいっか。」と考えたのでした。


トータルで勝ってた時期は本当に短く、どんどん負けが込むようになります。


「こんなはずはない…」


依存症チェックリストで言えば、
07. 負けて帰ってきた後、できるだけ早くギャンブルをしに戻って取り返さなければと感じる。
09. 財布が空になるまでやってしまう事がよくある。


これら二つが発動したのもこの時期でした。


「次で絶対取り返す!」


-30,000


「次こそ大逆転劇が起こるんだ!」


-40,000


「頼む、当たってくれよ、頼むから…」


-20,000


負ければ負けるほど、熱が入ります。


とにかく、負けを受け入れられなかった。


隣では、下皿満杯になったメダルを満足そうにモミモミしながら、ボーナスの音楽をノリノリで消化してる若者がいる。


「なんであんな自堕落なフリーターっぽいやつが箱積んで、俺は勝てないんだ…」


負けを認めたくなくて、初期のあの体験のように、最後の千円で奇跡が起きると願って止まず、財布にお札がなくなるまで打つようになりました。


深夜のコンビニでこっそりパチスロ専門誌を買ったりしました。


大学に入るまでに、お年玉や祝金を貯めていた口座があったのですが、その口座20万円が底を尽きたのもこの頃でした。


金がない。


髪を切る金も、
食事をする金もないんです。


アルバイトは支払日が決まってますので、金を無心する相手は当然親になります。


「母さん、ごめん、先月サークルで旅行に行ったじゃん? あんときにめちゃくちゃお金使っちゃってさ、今月だけ小遣い前借りできない?」


「いいよ、しょうがないなぁ」


「母さん、美容院に行くお金は小遣いじゃないよね? ちょっと髪伸びちゃって…」


「はいよ」


「母さん、ほら、法学の講義でさ、追加で教科書買わなくちゃいけなくて、三千円なんだよね」


「んー、三千円ね。」


こんな感じで、嘘をついては金を調達するようになりました。


ペースと金額には細心の注意を払いました。


下地作りも念入りにやりました。


あまりに金をせびる回数が集中してしまうと、親は金遣いが荒くなったと怪しむでしょう。


全然金を使っていないのに、いきなり金を求めるようになれば、これも当然怪しまれます。


なので、金を要求するまでのストーリーも不審でないよう配慮しました。


「別になんとか自分で出そうと思えば出せるけど、それだとちょっと厳しくなるんだよね~」感を全面に出しながら。