ギャンブル依存症患者が綴るノンフィクション。

自戒の念を込めつつ、15年間に渡る「ギャンブル依存症」の悲惨な経験を赤裸々に綴ります。こんなダメ人間にはならないで下さい。毎日更新しています。

借金滞納するが、意外にも…

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借金滞納するが、意外にも…

 

翌日、残高は減っていませんでした。


「ヤバい、バレる、バレる、どうしよう、親にバレるよ……」


当時は延滞がどういうものを意味するのかがかわかっていませんでした。


漠然と、取り立て屋が家に押しかけてくるようなイメージを持ってました。


その日、何も変化はありませんでした。


翌日、携帯に電話が掛かってきました。


電子音声のように発音が正確な、女性の声でした。


「はい、森田です」


「◯◯(クレジット会社)の野原と申します。お世話になっております」


「はい」


「森田様、ただいまお電話よろしいでしょうか」


「はい」


「森田様、今月の引き落としが確認できませんでしたので、弊社の口座までご入金お願いできますか?」


「は、はい」


「いつお振込いただけますか?」


「え、き、あ、いや、明日、明日です」


「かしこまりました。それではご入金が済みましたら弊社までご連絡下さい」


「はい…」


やたらと淡白なやり取りでした。


拍子抜けしましたし、督促が女性の声だったことは、とても安心感がありました。


『しかし、いつと聞かれて焦ったものの、金もないのに明日と言ったのはまずかったな…でも一週間後とか言うと、もうお金貸してくれなくなるのかな…』


「今日は新装開店でパチンコ屋が営業してるから、奇跡に掛けようかな…」


この期に及んでそう思いましたが、やはり親に頼ることにしました。


**

『ワイシャツはイオンでワゴンセールのやつを買えばいいや』


母親から一万円を貰い、「ちょっと本屋に行く」と言ってすぐ指定口座に入金しました。


「あの、お金、振り込みました。遅くなりましてすいませんでした」


ATMから出てすぐに電話をしました。


「ただいまのお時間ですと翌日確認になると思いますので、明日、お振込の確認をさせていただきます。ありがとうございました」


**

…その後、毎日ATMで利用可能額の照会をしました。


一週間後。


お金、また借りれるかな…


ゴリヨウカノウガク 50,000円


『やった!! また俺のカネが手に入った!! 明日はあの台打ちたい!』


その瞬間、私は借金を延滞したことなど、もう忘れていました。

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