ギャンブル依存症患者が綴るノンフィクション。

自戒の念を込めつつ、15年間に渡る「ギャンブル依存症」の悲惨な経験を赤裸々に綴ります。こんなダメ人間にはならないで下さい。毎日更新しています。

私の生活は、人生は、破綻しました。

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私の生活は、人生は、破綻しました。

 

私の生活は、人生は、破綻しました。


借金の延滞すら耐性がついてしまうという異常事態。


パチスロの打ち方も、病的になっていきました。


まず、パチスロをするとき「勝ちたい」という気持ちで行きません。


「負けたい」と思うようになりました。


パチンコ屋に行くと、一番ハイリスクの機種に座り、あたかも「いかに早く持ち金をなくすことができるか」というゲームに興じているようでした。


2万円の勝ちでも満足できず、その2万円を明らかに低設定の台に投資するのです。


「今日はどれだけ負けられるだろう」


「今日は午前中で全額なくなるかな」


「はやくゼロになりたい…」


ずーっと台に向かっていると、ずーっとまばゆい光に触れていると、後頭部がズキズキして、まぶたがピクピク痙攣していきました。激しい肩凝りもします。


「俺は痴呆症にでもなって、早く人生を終わらせたい」「俺の脳よ、壊れろ」そう思いながら打っていました。


かつて自分が馬鹿にしていた人たちは、いまどうしているのでしょう。


私は破壊的になりながらも、まだ「俺はこいつらより勝っている」「俺はこいつらのうちで誰よりも高学歴なんだ」「俺は将来すごい奴になるんだ」と思っていました。


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12月24日。

世はクリスマス・イブを迎えます。


コンビニの前でサンタのコスチュームを着た店員がチキンを売り捌き、それを買ったサラリーマンが足早に帰路につきます。


大学一年の頃、ちょっと背伸びをして彼女を高いレストランに誘い、緊張しながらプレゼントを渡したことを思い出しました。


私は彼女にネックレスをプレゼントしました。マルイで買った、ちょっと安いですが、銀のネックレスです。彼女はとても嬉しそうに、本当に嬉しそうに、私に「ありがとう」と言ってくれました。


彼女はいまどこでなにをしているのでしょう。他の彼をみつけて、楽しく過ごしているのでしょうか。ネックレスは、もう捨ててしまったでしょうか。


去年のクリスマスイブを振り返ります。


去年は、パチスロをしていました。


その年も、パチスロをしていました。


クリスマスの誘いはサークルの友人から一件だけありましたが、断りました。


もう、誰にも会いたくありませんでした。


家族はチキンを買ってささやかに祝いごとをしていましたが、去年も今年も用事があると嘘をついて、パチスロをしていました。

 


私は私と私に関わってくれた人たちが植えた無数の苗を、ブルドーザーでなぎはらい、除草剤を巻き、徹底して破壊していきました。


雑草は、それでも根さえ残っていれば、やがて息を吹き返し、もとどおりになります。


私が壊したのは雑草だったのでしょうか。


雑草であればいいと思います。


雑草であればいい。そう思います。


ただ、この3年間で失ったものは、自分の許容度を越え、あまりにも大きすぎました。

 

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