ギャンブル依存症患者が綴るノンフィクション。

自戒の念を込めつつ、15年間に渡る「ギャンブル依存症」の悲惨な経験を赤裸々に綴ります。こんなダメ人間にはならないで下さい。毎日更新しています。

人格荒廃01

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「05. 借金やお金の問題をギャンブルで何とかしようと思った事がある」

「06. ギャンブルはあなたの向上心や能率を下落させていると思う」

「12. 「ギャンブル用の資金」として取っておいたお金は、他の生活のために使うのは絶対いやだ」


前の記事で身の回りのものを売る話をしましたが、私のパチスロの打ち方は日を追うごとに病的になっていきました。

 

 

どれくらい病的かと言えば、「無一文になるまで打つ」んです。


その表現は決して誇張ではありません。


パチスロを終えたときの財布の残金が6円とか10円とかになります。100円玉すらありません。


「一体どういう打ち方をしたらそうなるんだ??」


普通の人(重度の依存性ではない人)はそう思うでしょう。


その心理状態や行動を描写するとこんな感じになります。


(予定=講義としましたが、どんな状況でもほとんど思考と行動パターンは一緒です)


パチスロに行く前】

もともと午前の講義をこなしたらパチスロに行けるとわかっていた日。


パチスロができる」というだけで、
朝から脳にスイッチがはいる。


「今日は講義が終わったら閉店までパチスロができる!この前打ったあの台、楽しかったからまたやりたいなぁ。解析情報も調べたし…」


身支度をしながら、
自宅から駅へと自転車を走らせる。


「でもなぁ。残金2万円しかないしなぁ。どうしようかなぁ、やっぱり止めといたほうがいいかな」と、金がないことに気付き、一瞬ひよる。


でも、「いや、今日は設定入るかも知れない。一昨日見たあの台、履歴で一週間出てなかったし。今日設定入ってたら絶対後悔するよな…。よし、一万円だけにしよう。あの台に五千円投資して、反応なかったらあの台に三千円…」と、妄想。


妄想が具体化するにつれて、
頭のなかがスロット一色になる。


講義のあいだも常に時計が気になる。


「早く終わらないかなぁ…ってかまさか時間押してね?まさか時間オーバーしてまで続けるつもりじゃないよな?早くしてくれよ」予定通りに事が運ばないと自分でも信じられないくらいイライラ、ソワソワ。


講義が終わる。


よっしゃ!行くぞ!


…と思いきや、
期待を前にして、またひよる。


「ああ、でも今日スロット打つとは考えたものの、実際問題2万円全額なくなったらどうしよう…(いつの間にか全額投資したときのことを考えてる)来週のサークルの飲み会と、バイトのビリヤードも断らなきゃなんないな…やっぱりやめようかな。。」


でも意思とは裏腹に、身体はパチンコ屋に向いている。


「どうしようかな。まあでも、近くに着いたら考えればいいか。ああ、取り敢えず早く行かないと。夕方になったらサラリーマンで溢れて台が取れなくなる。早く早く。着いたら13時半か。その時間なら、もしオスイチでプレミアフラグ引いたとしても万枚出せるな!(妄想)」


早足。とにかく早足。


駅のホームで前方をもたついている老人がいると張っ倒したくなる。横並びして道を塞ぐおばさん軍団には至近距離まで近付いてプレッシャーをかける。


エスカレーターも立っているだけだと遅過ぎて耐えられないので、歩く。


電車の乗換に間に合わなくてもイライラ。


仕方ないので次の電車が来るまでの時間を利用し、自販機で缶コーヒーを買ったりして、駅に着いたら速攻でパチスロに集中できる体勢を整える。


電車に乗ってるときも、常に携帯の解析サイトなどを見て気分を盛り上げる。「おお、このフラグを引けば平均5,000枚かよ!」


【パチンコ屋に着く】


速攻で狙い台を見る。

既に誰かが座っている。

後ろから様子を見る。

箱使っている。


怒り。「クソッ!なんで俺が目をつけてた台に座ってるんだ!」


しかもその台は前日も爆出し。


他に目を向けると、二番手として考えていた台が空いている。


「あー、あっちやりたかったなぁ。まあでもしょうがないか…」


「一万円まで一万円まで。」


五千円投資。


…当たらない。


「うーん、台変えようかなぁ」


と考えつつも、もう千円投資。


…当たらない。


コインサンドの残金を何度も確認。


「いま四千円…キリがいいから三千円まで投資することにしよう」


…でも当たらない。


「はあ? っつーかもういい加減当たるっしょ。まあこの一万円はもともと全部使う予定だったからいいや、使っちゃおう」


二千円、千円…。


「最後千円…うわー、マジか…。」


「あーでもこうなったら、取り戻さないとヤバイな」


そう考えてすんなり財布の一万円札をサンドに投入。


8、7、6、5千円…。


冷や汗が出てくる。「あれ、ちょっと、一回くらいは当たるよね?当たるよね?なんで?」入店まではあんなに寒かったのに、焦りで首筋から汗が止まらない。


それも、ベトベトしてまとわりつくような嫌な汗。頭に血が昇ってくる。ボーッとしてくる。


ここでビッグに当選。


一気に汗が引く。でもまたすぐに不安が押し寄せてくる。380枚程度では投資を取り返せない。


ビッグ中にレアフラグを引けばAT当選だが、もちろんそんな奇跡が起きるわけがない。


180枚分、継続して打とうと判断。


でも、何も起こらず。


一度換金。


四千円を手にする。


でも、ここで「帰ろう」という選択肢は絶対にない。


「手元には九千円か。でもそのうち四千円は投資して掴んだ金だからな。そしたら原資の五千円で他の台を打とう…」


「再投資」をする。


8、7千円…。また頭がボーッとしてくる。徹夜でテレビゲームをしたときの、脳がふやけた感覚に似ている。


五千円消化。


「クソッ!でもこの残額四千円はもともと今日なかった金なんだから、いいや、これも全額注ぎ込もう!」(論理も破綻)


…残り二千円。また大量の汗が出てくる。


「ああああああああ、ちょっとヤバいヤバい、行く前はあんなに1万円しか使わないって誓ったじゃん、なんで2万円も使ってんだよ…来週の予定どうすんの!?」


残り千円。


5秒くらい躊躇します。


5秒くらい。


「…この際、千円でも0円でも変わらないじゃん…。でも最後の千円で奇跡が起こるかも知れないし」


…0円。


【終了】


こんな感じです。


これは、お金が手持ちしかなかった場合。


銀行に残高がある場合は、ATMを往復します。一回のパチスロで5回往復くらいします。何故かと言えば、一万円ずつおろしているからです。


「これが最後の一万円」


「この一万円で当たらなかったら諦めよう」


「やっぱり次で最後」


これを何回も、何十回も繰り返します。


豪雨でも、暴風でも、一気に3万円おろすなんてことはしません。


そのときは、これが最後、この一万円が本当に最後、そう思っているのです。


(百円単位で投資ができる)現金機を備えた店なら、最後の百円まで大当たりの夢を見ていました。

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